韓国で2日に投票が行われた統一地方選挙は、3日午前までの開票の結果、与党のハンナラ党が大敗し、哨戒艦沈没事件を受けて強硬策に転じたイ・ミョンバク政権は北朝鮮に対する政策の見直しを迫られる可能性も出ています。
6月3日 10時44分
韓国の統一地方選挙は、首都ソウルなど7つの大都市の市長と、日本の県に当たる9つの道の知事などを決めるもので、2日に投票が行われ、3日午前までに開票作業を終えました。このうち、ソウルの市長選挙は、与党・ハンナラ党の現職、オ・セフン候補が接戦の末、野党・民主党の女性候補ハン・ミョンスク元首相を破りました。しかし、ハンナラ党は、主な16の首長ポストのうち、獲得できたのは、4年前の前回選挙の半分の6つのポストにとどまるなど、大敗を喫しました。今回の選挙では、哨戒艦沈没事件を受けての対応など、対北朝鮮政策が最大の争点となり、与党側は、南北の交流の中断を決めたイ・ミョンバク政権の姿勢をアピールしました。これに対して、野党側は、沈没原因をめぐる調査の結論を告示の日に合わせて発表するなど、与党が事件を選挙に利用しているなどと批判した結果、軍事境界線に接するカンウォン道で野党の知事が誕生するなど、今の政権の強硬策に不安を抱く人が少なくないことが浮き彫りになりました。イ・ミョンバク政権は、当面、北朝鮮に対する圧力を緩めない方針ですが、今回の選挙での大敗を受けて、今後、政策の見直しを迫られる可能性も出ています。
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