2010-06-02

[Daily JP] 性犯罪者の27% 出所後不明

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100603/t10014875871000.html

6月3日 12時15分

子どもに対する性犯罪で服役した人の住所を法務省が警察庁に伝える制度が始まってから5年になりますが、対象者のうち27パーセントの人の所在が確認できていないことがわかりました。

この制度は、性犯罪者の再犯を防止する目的で5年前に始まり、12歳以下の子どもに対する性犯罪で服役した人が刑務所を出たあとの住所などを法務省が警察庁に伝えています。警察庁によりますと、5年間に対象となった740人のうち27パーセントに当たる200人については、警察が所在を確認できていないことがわかりました。本人が実際に住んでいるかどうか確認できないケースが多く、このうち55人については、届け出のある住所から引っ越すなどして行方がまったくわからない状態だということです。また、全体の6パーセントに当たる43人は子どもへの性犯罪を再び犯して検挙されており、中には出所後9日目に検挙されたケースもありました。刑期を終えた人が刑務所を出る際に住所を届けることに法的な義務はなく、住所が不正確なケースがあるほか、所在の確認のためだけに警察官が本人のもとを直接訪れることはできないことになっています。警察庁は「現在の仕組みではすべての対象者の所在を確認するのは非常に困難だ」としており、今後、新たな制度の導入をめぐり議論が行われる見通しです。

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